なんとか広場へともっていけれたs1000RR;
スロットル回すも吹け上がりの勢いがなんか足りない…。
とにかくエンジンをOFFにして、 再度ON。
はい見事、三角のビックリマークが点灯! 当然バンク角表示なんかは出てない。 いや、もうバンク角云々どころでない状況、 それ以上の事態に追い込まれ無事帰宅できるかどうかもままならない冷や汗状態;
ここで大きな決断を迫られる、
自宅ガレージまで約40キロ、マシンを動かして恐る恐る自力で帰るかロードサービスにお願いTELするか…
結論、「自走して帰る」の賭けに出た。 100%安心なのはロードサービスなのはわかってるんですがどうしてもあの待ち時間と煩わしさが嫌で、野生の勘を働かせ「自分の運の良さを」と、賭ける悪い性分です。
BMWは必ず帰還させてくれると信じた。
ちなみにロードサービスでこういう出先でのトラブル時の場合、「持ってるどのロードサービスを使うか!?」に迷われると思います。流れ的にはBMWのサービスで、となるのが普通かと思われがちですが、
結論をいうと「民間の自動車保険についてるロードサービス」を選択する方が賢明です!
理由は、待ち時間や現場での処理、後の手配も早くて簡単。そしてとにかく車両を扱うのが「丁寧」。料金に対しても自宅〜現地までの距離数の幅が広く大体100キロまではもちろん無料で使え1円もかからず好きな指定場所へと事故車両を運ぶお手伝いしていただけます。ただ僕はBMWのレスキューサービスを使ったことないので詳細はわかりませんが、もちろん丁寧で至れり尽くせりなのは間違い無いと思います。 ただ身近で馴染みやすいのは普段からルールも担当よりご説明いただいてたし、ある程度流れなどを認識できてた環境もあったのでお世話になってる東京海上とかその他の保険の商品の方がわかりやすくスムーズだと感じたからです。
ただ間違っても選択してはいけないのは、個人的にJAFだと。 理由は控えますが良いお話を耳にしたことないですねー;
まず、なんで年会費6000円もとってんの!?あのサービスで。
6000円払うくらいなら今入ってる保険の内容を見直してください!
四輪の事故現場でよく見かけた経験から感じるんですが女性の方とか知らないのを気の毒に思う。トラブルがあった時に呼ぶのはJAFでなくてもいいよ、もっと身近にあるのに; こんなことディーラーももっと教えてあげれば良いのにと思う。 僕自身、長年生きてきて修羅場も乗り越えてきましたけど、JAFに一度も加入しなかった事で苦労した時期はございませんでした。 全く問題ないです、はい。
本題に戻ります、
いつどこでまた新たに何が起こるかわからない、帰路、とてつもなく時間が長く感じる。…とにかく心中は地獄だ;
しかし人間のすごいところ、窮地に追い込まれ限界の狭間まで来ると何かしら直感を通して神から導きをいただける。
まさにそれがこれ、「これ、バッテリーじゃないか!?」と頭によぎる。
そう、とにかくマシンが電気を欲しがってて、その結果足りない動きをしてる気がする。
走ってると電力が落ちてくように感じた。 …これが先に言った「マシンから魂が抜ける」ということである。
よし、答えがわかればそこからは対処のしようがある。 以上のように仮定して、
それじゃあ下道でタラタラ走らせるより高速に乗った方がマシン的には安定するんでないか? この作戦でいこうと決断した。
もう何が起こっても後戻りはできない… 恐る恐る高速料金所をくぐり抜け、本線に乗ってしまった。いつものように一瞬で3ケタまで出さず、常に時速80キロを維持して走った。 この間ディスプレイの中はいくつかのエラーが点灯しまくる。 しかしマシンがストールしたり煙が出たりすることはなかった。
…いつも走ってたコースだったが今日ほど長く感じた日はない; …無事ガレージまで帰還できた。
詳細をディーラーに伝え、後日レスキューサービスでmotorradまで搬送していただく。 そしてまた入院。今回は死ぬ思いをしたんだからほんと頼みますよ! そんな心中でmortorradからの連絡を待った。
ある日連絡が、…ついに終結を迎えたと思った。
BMW s1000RRのエンジン内部に挿入される一本の電気配線、これがオルタネータ(電力充電装置)を作動させる部分でもあり、先ほど述べたエンジンとコネクタの付け根にオイル漏れの痕跡がありこの濡れが原因で電流が通らず、結果オルタネーターも作動しないのでぶっ壊れ、全ての電子制御に影響を与えた。もちろん、バッテリーもほぼ死にかけたまま何も知らず走行してた、というまとめになった。
なぜこうなったのかはわからない。
元々この型のs1000はバッテリーが携帯電話のバッテリーほどの能力しかないらしく、まずここが基本的に弱いところだったのだろう。 僕のようにバイクを出す頻度が少なかった人には追い討ちかけるよう尚更痛いとこだったのだろうか…。
新型(現行)はこのバッテリーも最初から強化されたものになり大きさもさらに小さくなった。 よって早々にヘタる心配も今のところない。
元々コネクターとエンジンを繋ぐパーツ部分がBMW側からすると足りなかった部分であったみたいで、裏では改善部品が用意されてるらしかった。
上のが今回の画像の修理内容です。バッテリーはBOSSHE製に、他オルタネーターはじめすべて交換という内容になった。
ちなみに修理費用の金額は詳しくは言ってくれませんでしたが合計35万程度だとか; これまともに受けてたら、「アホか!」ですよね; …もちろん僕は保証期間内だったので無償で。 …ふぅ〜;
以上、自分で言うのもなんですが身をはっての貴重な体験をしたと思います。 この稀な体験を皆さんのお役に立つようにと話をまとめる前に、大事なことをまず言います。
新車で買ってまだ保証期間の効く真新しい時になんでこんなトラブル!? 新車だろ!? 不良品でないの? はい、返品or交換。
自分も少なからず内心そう思いましたが、この思考回路は間違いです。 よほど酷い事でない限り、BMWでなくても国産でも機械ものには絶対いろいろあります。だから充実した保証内容と期間も一緒に購入してるわけなのです。 決して何か機械的電気的トラブルあってもガッカリする必要はないと思われますので、ガンガン乗って遠慮なく保証をつかえば良いと思ってます。そうやってバイクライフを楽しんでください。 …BMWにはそれ以上の安全性と快感があるのですから。これは経験した僕の本心です。
今回の話のまとめ
- 安全安心にバイクライフを楽しむには、事前に自身の加入してる保険が充実した内容であるよう見直す事。JAFに年会費払うくらいなら入ってる保険に特約つける方をお勧め。
- 電子制御マシンを購入したならまず初めにやることは「ガンガン乗ること」「調子を確かめること」…ワインディングや高速ストレート、オートシフターのアップダウン、いろんなシチュエーションを楽しみながら自分のマシンを知り尽くす。言い方を変えれば「保証期間内にガンガン乗って不具合が出ようものなら早く出ろ!」ってな大きな気持ちでマシンの個体差を知ることです。 出たら、慌てずmotorradで修理してもらえればいいんです。タダでマシンが改善され新しくなる思えばこんなお得すぎることは無いと思います!それを狙ってください。 トラブルデータはmotorradにとっても貴重なデータとして生き続け、何倍にもなって会社の利益に繋がります。決して損な話にはならないのですから。 間違えても観賞用にガレージに置く頻度のことが多い、というのはどれにつけてもあまりお勧めではないように思われます。…僕は以前わりとそんな感じでした;
- 出先でマシンの調子がおかしくなったら、迷わず素直にレスキューサービスを。…僕のように運任せは賭けが大きすぎますので。安心安全を心にバイクを楽しんでください。笑